インスタグラマーとインフルエンサーの違いとは?年収・案件内容・なり方を徹底比較

「インスタグラマー」と「インフルエンサー」は同じような意味で使われることが多いですが、実は明確な違いがあります。

どちらもSNSで影響力をもつ人という点では共通していますが、活動の仕方や収入の仕組みは大きく異なります。

この違いを理解することで、あなたがどちらを目指すべきかが明確になります。
また、それぞれに適した戦略を立てることで、より効率的にキャリアを築けるでしょう。

この記事では、インスタグラマーとインフルエンサーの年収や案件内容、なり方の違いを具体的なデータとともに詳しく解説します。
最後まで読むことで、自分に最適な道筋が見えてくるはずです。

もくじ

インスタグラマーとインフルエンサーの違いは?

結論から言うと、インスタグラマーとインフルエンサーは活動する媒体と影響力の範囲が大きく違います。

インスタグラマーはInstagram中心の活動者で、インフルエンサーは複数のSNSを使って幅広く影響力を発揮する人のことです。

具体的な違いを以下の表で整理してみました。

比較項目インフルエンサーインスタグラマー
主な媒体複数(X・YouTube等)Instagram中心
活動ジャンル多岐にわたる美容・ファッション中心
収益源案件・グッズ販売・動画広告などPR投稿・ブランド案件
有名人の例平成フラミンゴ、むくえな立花ゆうり、げんじ

「インフルエンサー」は複数のプラットフォームで活動する総合的な発信者です。
YouTubeでの動画投稿、Xでの日常発信、TikTokでのトレンド投稿など、それぞれの媒体の特性を活かして影響力を拡大しています。

一方、「インスタグラマー」はInstagramというビジュアル中心の媒体に特化しています。そのため美容やファッションなど、見た目で訴求する分野での影響力が強いのが特徴です。

インスタグラマーとインフルエンサーのなり方の違いとは?

インスタグラマーとインフルエンサーになる方法は似ているようで違います。

この違いを理解して適切なアプローチを取ることで、効率的に目標を達成できます。

以下、それぞれの具体的な方法を解説します。

  • インスタグラマーになるには?
  • インフルエンサーになるには?

インスタグラマーになるには?

インスタグラマーになるには、まずInstagramの発信を始め、フォロワー数が増えるまで継続する必要があります。

まず発信するジャンルを明確に決めることが重要です。

美容、ファッション、グルメ、旅行など、自分が得意で継続できる分野を選びましょう。

次に、そのジャンルに合った統一感のある投稿を続けて行きます。
世界観を意識した写真撮影と、適切なハッシュタグの活用がポイントになります。

フォロワー1,000人程度から徐々に企業からの物品提供でのPR依頼がもらえるようになり、さらにフォロワーが増えて1万人程度になれば、報酬ありのPR依頼も来るでしょう。

また、インスタグラマー専門の事務所やマッチングサービスに登録することで、より多くの案件を獲得できるようになります。

インフルエンサーになるには?

インフルエンサーになるには、複数のSNSを同時に運用する必要があります。

それぞれの媒体で求められるスキルが異なるため動画編集、企画力、トーク力などを総合的に身につけることが重要です。

複数のSNSでそれぞれ違う発信をするのは大変なので、コンテンツを流用しやすいSNSを複数始動させるのがおすすめです。

たとえば、ショート動画を作成してInstagram、YouTube、TikTokの3つの媒体に投稿するなど、効率の良い運用をしながらフォロワーを増やしましょう。

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インスタグラマーとインフルエンサーの年収・収益面での違い

収入面では、インフルエンサーの方が圧倒的に高い収入を得やすい構造になっています。
これは収益源の多様性と、案件単価の違いによるものです。

具体的な収益の違いについても理解しておきましょう。

  • インフルエンサーは年収1,000万円超も珍しくない
  • インスタグラマーは月収数万円〜数十万円の層が多い

インフルエンサーは年収1,000万円超も珍しくない

人気インフルエンサーで年収1,000万円を超える人も珍しくありません

これは広告収入、グッズ販売、イベント出演料、企業とのスポンサー契約など、複数の収益源があるからです。

例として、料理研究家の「リュウジ」さんは年収を公表していませんが、YouTube動画やレシピ本、テレビ出演で年収は1億円を超えていると推測されています。

このレベルになると、一つの媒体だけでなく複数の事業を展開することで安定した高収入を得られるため、非常に夢のある仕事といえるでしょう。

インスタグラマーは月収数万円〜数十万円の層が多い

インスタグラマーの収入は数万円〜数十万円程度の人が多いです。

InstagramのPR投稿の単価はフォロワー1人あたり1円で計算される場合が多く、フォロワーが1万人いても、1案件のPR報酬は1万円程度です。

そのため、フォロワーが多くても思ったほど収入がない人も多くいます。

そのため、多くのインスタグラマーは10万人程度のフォロワーを集めたあとは、アパレルブランドやアクセサリーブランドを展開するなど、自分の強みを活かしたビジネスを始めて収益を増やしています。

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インスタグラマーとインフルエンサーの案件内容と活動領域の違い

インスタグラマーとインフルエンサーには、案件の種類と活動の幅にも大きな違いがあります。

インフルエンサーは企画から出演まで幅広い仕事があるのに対し、インスタグラマーは投稿中心の案件が多いです。

以下の表で、具体的な違いを整理してみました。

 

比較項目インフルエンサーインスタグラマー
主な案件内容・動画出演
・ライブ配信
・イベント出演
・番組企画
・商品プロデュース
・PR投稿
・商品レビュー
・モニター案件
活動領域・美容
・料理
・ビジネス
・教育
・バラエティなど幅広いジャンル
・美容
・ファッション
・カフェ
・雑貨など、ビジュアル重視の領域中心
起用企業・大手企業
・メディア
・広告代理店
・中小企業
・地方ブランド
・コスメ
・アパレル
・D2Cブランド
案件単価相場・YouTube:登録者数10万人で1案件30〜100万円も普通
・TikTok:フォロワー10万人以上なら1案件10〜50万円の相場
・TV番組出演や企業イベント登壇込みの案件:100万超もあり
1,000〜30万円程度
(フォロワー数により変動)
求められるスキル・動画編集
・トーク力
・企画力
・複数媒体運用
・写真撮影
・世界観構
・ハッシュタグ活用
・リール動画編集

案件内容や活動領域については、続けて解説します。

インフルエンサーは出演・企画などマルチに活躍

インフルエンサーは、商品紹介にとどまらず、動画出演やライブ配信、イベントの企画・出演、さらには自らの商品プロデュースまで多岐にわたる分野で活躍しています。

企業のプロモーションだけでなく、テレビやWeb番組の企画協力に携わるケースもあり、いわばメディアパーソンとしての役割を担っているのが特徴です。

活動ジャンルも、美容・ファッションだけでなく、ビジネス、教育、エンタメ分野まで幅広く、東京ガールズコレクションなど大型イベントへの出演実績をもつインフルエンサーも増えています。

このように活動領域が多彩なため、特定のジャンルで成果が出にくい時期でも、別の領域で実績を出すことが可能です。

一つの分野に依存しない分散型の働き方ができる点は、インフルエンサーならではの安定性と言えるでしょう。

インスタグラマーはビジュアル特化のPRが中心

インスタグラマーの仕事は、投稿を通じた商品紹介が中心です。
特に、美容アイテムやファッションアイテム、おしゃれなカフェや雑貨など、視覚的に魅力が伝わりやすいジャンルとの相性が良いのが特徴です。

一方で、YouTubeやTikTokのように動画編集やトークスキルが求められるケースは比較的少なめです。これはInstagramというプラットフォーム自体が、静止画や短尺動画をベースにしたビジュアル訴求に特化しているためです。

ただし、近年ではリール機能の普及により、写真だけでなく動画での表現力も重視されるようになってきました。
リールを使ったコーデ紹介やメイク工程のタイムラプスなど、短くても伝わる動画スキルが今後のインスタグラマーには不可欠になりつつあります。

インスタグラマーとインフルエンサーで起用される企業・案件の違い

インフルエンサーとインスタグラマーでは、起用する企業の規模や案件の特徴にも違いがあります。

この違いを理解することで、自分がどちらを目指すべきかの判断材料にもなるでしょう。

  • 大手企業やメディアとの大型案件
  • 地域密着型や中小企業との継続的な関係

インフルエンサーは大手企業やメディア案件も多い

人気インフルエンサーには、大手企業やメディア関連の案件が数多く舞い込みます。テレビ局や大手広告代理店と連携し、商品やサービスのブランディング施策の一環として起用されるケースも一般的です。

たとえば、「捌いていく!」でお馴染みの『気まぐれクック』さんは日常的に動画内でアサヒ スーパードライを愛飲しており、それがきっかけでアサヒビールのPR依頼を受けていました。

このような大型案件は1件あたりの単価も高く、長期契約となることが多いため、安定した収入につながるのが大きな魅力です。

インスタグラマーは中小企業や地方ブランドの起用が多い

一方、インスタグラマーには中小企業や地方ブランド、個人経営のショップなどからの依頼が多く集まります。ビジュアル訴求力を重視する企業が多く、インスタ映えする商品やサービスとの相性が高いことが理由です。

案件単価は大手と比較するとやや控えめですが、小規模な案件を継続的に受けられる点が強みです。また、商品提供のみのモニター案件も多く、新しいコスメや雑貨をいち早く試せる楽しさもあります。

地域密着型の案件では、実際に店舗を訪れて撮影・体験するケースも多く、リアルな魅力を丁寧に伝えられるという点も、企業側からの信頼を集める要素となっています。

インスタグラマーとインフルエンサーのどちらを目指すべき?

インスタグラマーとインフルエンサーのどちらを目指すかは、あなたの得意分野と目標によって決まります。

それぞれに向いている人の特徴と、効果的なキャリアの築き方について解説します。

  • 総合的なメディア運用能力がある場合
  • ビジュアル表現に特化したい場合
  • 段階的にステップアップしたい場合

複数媒体の発信が可能ならインフルエンサー

動画編集やトーク、企画力に自信がある人はインフルエンサーを目指すことをおすすめします。複数のSNSを効率的に運用できれば、収入も影響力も大きく伸ばすことができるからです。

ただし、各媒体で質の高いコンテンツを継続的に制作する必要があります。時間と労力をかけて複数のスキルを磨く覚悟が必要ということも理解しておきましょう。

長期的なブランディングを行い、ファンとの深い関係を築きたい人にも適している選択肢です。

ビジュアル表現に興味があるならインスタグラマー

写真撮影やビジュアル表現に興味がある人は、まずインスタグラマーとして活動を始めるのがおすすめです。

Instagramは、特別な編集スキルや機材がなくても、自分のセンスや趣味を活かして気軽に発信を始められるのが魅力です。

美容・ファッション・カフェ巡り・雑貨好きなど、「見せたいもの」がある人にとって、最もハードルが低いスタート地点といえます。

副業的に始めてフォロワーを増やし、企業案件やPR投稿を経験していくなかで、自然と自分の影響力や発信力を育てていくことができます。

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インスタグラマーからインフルエンサーにステップアップも可能

インフルエンサーとして広く活躍している人の多くも、最初はインスタグラマーからスタートしています。
まずは写真の撮り方や世界観づくり、フォロワーとの関係構築を通じて伝える力を磨き、その後YouTubeやTikTokなど他媒体に展開していく流れが王道です。

実際に人気インフルエンサーのなえなのさんも、Instagramで人気を得たことをきっかけに、YouTube・テレビなどへ活躍の場を広げました。

インフルエンサーには動画編集やトーク力など高度なスキルが必要になりますが、いきなり全部を目指す必要はありません。焦らずにステップアップしていくことで、しっかり成果につなげていきましょう。

インスタグラマーとインフルエンサーの違いについてよくある質問

インスタグラマーとインフルエンサーの違いについて、よくある質問をまとめました。

  • フォロワー数の基準について
  • 数と影響力の関係について
  • 会社員との両立について

インスタグラマーやインフルエンサーと呼ばれるためのフォロワー数の基準はありますか?

インスタグラマーやインフルエンサーと呼ばれるために必要なフォロワー数には、明確な公式基準はありません。しかし、インスタグラマーであればフォロワー1万人以上、インフルエンサーだと複数のSNSの合計フォロワー数が10万人以上が目安とされます。

ただし、本当に重要なのはフォロワー数よりもエンゲージメント率(=反応率)や投稿の影響力です。

たとえ数千人規模のアカウントでも、いいね!やコメントの反応が良ければ、企業からの案件依頼が届くケースは十分にあります。

フォロワー数が多ければインフルエンサーになれますか?

フォロワー数だけでは判断できません。発信する媒体の種類と、実際の影響力が重要だからです。

たとえば5万人のフォロワーがいても、まったくいいね!やコメントがなければ、企業からPR案件の依頼は来にくいです。フォロワー数が多いことはもちろん、フォロワーとの信頼関係があることが重要になります。

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会社員でもインフルエンサーになれますか?

会社員でもインフルエンサー活動をすることは可能ですが、時間管理が大きな課題になります。インフルエンサーは複数媒体での継続的な発信が必要なため、相当な時間と労力が必要です。

まずはインスタグラマーとして活動を始めて、徐々に活動を拡大していくような、段階的な活動から始めましょう。

平日の夜や休日を活用して、無理のない範囲で始めることをおすすめします。

まとめ

インスタグラマーとインフルエンサーには、明確な違いがあります。
インスタグラマーInstagramを軸にビジュアルで魅力を伝える発信者であり、インフルエンサーは複数の媒体を通じて広範な影響力をもつ存在です。

収益面では、インフルエンサーのほうが高単価・大規模案件につながりやすい傾向がありますが、インスタグラマーでも継続的に活動することで、安定的な収入を得ることは十分に可能です。

どちらを目指すべきかは、あなたの得意分野と目標のスタイルによって異なります。
写真や世界観づくりが好きな人は、まずインスタグラマーとして発信を始めるのが現実的です。
一方で、より広い領域で自分を表現したい人、動画や企画にも挑戦したい人は、最初からインフルエンサーを視野に入れて活動するとよいでしょう。

どちらもファンであるフォロワーとの信頼関係が重要な仕事です。インスタグラマー、インフルエンサーどちらとして活動するにしても、フォロワーに有益な情報を発信する誠実な気持ちは忘れないようにしましょう!