芸能系の仕事とは?未経験から目指せる仕事一覧&なり方を紹介

「芸能の仕事に関わってみたい」「テレビやステージの世界で働きたい」と思っても、具体的にどんな仕事があるのか、未経験からでも目指せるのか、イメージしづらい人は多いはずです。

一言で「芸能系の仕事」といっても、テレビ・映画・舞台・ラジオ・配信・SNSなど、活躍の場は年々広がっており、求められる人材も多様です。

表舞台で活躍するキャストだけでなく、その活動を支えるマネージャーや制作スタッフ、広報、ファンクラブ運営など、裏方の専門職も数多く存在します。

この記事では、芸能系の仕事の全体像を整理したうえで、未経験からでも目指しやすい代表的な職種と、そのなり方・やりがいを紹介します。
自分に向いているポジションを知り、芸能の世界に一歩踏み出すきっかけにしてください。

芸能系の仕事とは?

芸能系の仕事とは、テレビ、映画、舞台、ラジオ、配信、イベントなど、エンターテインメントやメディアの現場に関わる仕事の総称です。
視聴者や観客の前に立つ「表に出る仕事」と、その活動を企画・運営・サポートする「裏方の仕事」に大きく分けられます。

表に出る仕事には、俳優、タレント、モデル、歌手、声優、アナウンサー、YouTuberやインフルエンサーなどがあり、個々の魅力や表現力が重視されます。

一方、裏方の仕事には、マネージャー、広報・宣伝、番組やイベントのディレクター・プロデューサー、放送作家や脚本家、照明・音響・編集スタッフ、ヘアメイク・スタイリストなどがあり、企画力や調整力、技術力が求められます。

どの仕事も、華やかさだけでなく、地道な準備やチームワークが欠かせません。
未経験からでも挑戦できる職種は多く、学校で学んだり、現場で経験を積んだりしながらキャリアを築いていくケースが一般的です。

未経験でも目指せる!芸能系の仕事一覧

芸能の世界には、特別な資格が必須というよりも、「興味」と「行動力」が重視される仕事が少なくありません。
ここからは、未経験からでも挑戦しやすい「キャストの仕事」「スタッフの仕事」に分けて、代表的な職種を紹介します。

  • 俳優
  • タレント
  • モデル
  • 歌手
  • 声優・ナレーター
  • アナウンサー・キャスター
  • DJ・パーソナリティ
  • YouTuber・クリエイター

俳優

俳優は、ドラマや映画、舞台、CMなどで役を演じる仕事です。
台本を読み込み、役の背景や感情を理解しながら、撮影現場や稽古場で演技を作り上げていきます。

未経験から俳優を目指す場合は、劇団や養成所、専門学校に通って基礎を学び、オーディションやエキストラ出演を通して現場経験を積むのが一般的です。芸能事務所の新人発掘オーディションに応募する人も多くいます。
自分の演技が作品として形に残り、多くの人に届くことが、大きなやりがいになります。

タレント

タレントは、バラエティ番組や情報番組、イベントなどで、多彩なトークやリアクションを見せる仕事です。
「何をするか」よりも「この人だから面白い・見ていたい」と思ってもらえる個性が重視されます。

なり方としては、芸能事務所のオーディションに合格し、レッスンや小さな仕事からスタートする流れが一般的です。

SNSで注目を集めてスカウトされるケースも増えています。
自分のキャラクターを活かし、幅広い番組やイベントで活躍できるのが魅力です。

モデル

モデルは、雑誌、広告、ファッションショー、ECサイトなどで、服やアクセサリーなどの商品を身につけて魅力を伝える仕事です。

ポージングや表情づくり、体型管理など、見た目の印象を整える努力が欠かせません。

未経験の場合は、モデル事務所に応募したり、オーディション情報サイトからコンテストに参加したりしてチャンスを掴みます。

身長や体型の条件があるジャンルもあれば、サロンモデルやECモデルのように幅広い需要もあります。

撮影を通じて多くのクリエイターと関われることや、自分の写真が広告として世に出ることが大きな達成感につながります。

歌手

歌手は、楽曲を歌って人々に届ける仕事です。
ライブや配信、レコーディング、イベント出演など活動の場は幅広く、ボーカルスタイルやジャンルも多種多様です。

なり方としては、ボーカルスクールで基礎を学びつつ、ライブハウスや路上ライブ、SNSで発信しながら、オーディションやコンテストに挑戦する流れが一般的です。

最近は、動画配信や音楽配信サービスから注目されるケースもあります。
自分の歌を通じて誰かの心に残る瞬間が、大きなやりがいになります。

声優・ナレーター

声優・ナレーターは、アニメやゲーム、吹き替え、CM、番組のナレーションなどで「声」で世界観を伝える仕事です。
キャラクターに命を吹き込んだり、情報を分かりやすく伝えたりする表現力が求められます。

未経験から目指す場合は、声優養成所や専門学校で発声・滑舌・演技の基礎を学び、事務所付属のオーディションやボイスサンプル提出を通じてチャンスを掴むのが一般的です。

声だけで感情や雰囲気を伝えられたとき、作品の一部として残る充実感があります。

アナウンサー・キャスター

アナウンサー・キャスターは、ニュースや情報番組、スポーツ中継などで情報を伝える仕事です。
正確な発音と聞き取りやすい話し方、状況に応じたコメント力が求められます。

アナウンサーになるためには、アナウンススクールや大学の放送研究会などでスキルを磨き、テレビ局やラジオ局の採用試験に応募する流れが一般的です。

フリーアナウンサーとして事務所に所属し、各局の番組に出演するケースもあります。
自分の言葉でニュースや現場の空気を伝え、視聴者の生活に役立つ情報を届けられる点にやりがいがあります。

DJ・パーソナリティ

DJ・パーソナリティは、ラジオやイベントで音楽やトークを届ける仕事です。
音楽の選曲センスだけでなく、リスナーとのコミュニケーションや、その場の空気をつくる会話力が重視されます。

未経験から目指す場合は、ラジオ局のオーディションや、インターネットラジオ・配信サービスで番組を始めて経験を積む方法があります。

クラブDJの場合は、音楽制作やプレイ技術を学びながら、小さなイベントから出演機会を広げていきます。
自分の好きな音楽やトークで番組を作り、リスナーからの反応を直接感じられるところが大きな魅力です。

YouTuber・クリエイター(インフルエンサー含む)

YouTuber・クリエイターは、YouTubeやTikTok、Instagramなどで動画やコンテンツを発信する仕事です。
企画、撮影、編集、出演、発信までを自分で行うことが多く、制作からプロモーションまで幅広いスキルが求められます。

なり方はシンプルで、自分のチャンネルやアカウントを開設し、継続的にコンテンツを投稿するところからスタートします。

登録者数やフォロワー数が増えることで、企業案件や広告収入などのチャンスが広がります。
自分の得意分野や好きなことをコンテンツにして、多くの人に直接届けられることが大きなやりがいです。

芸能関係の裏方のお仕事一覧

スタッフの仕事は、キャストが最高のパフォーマンスを発揮できるように、企画・準備・運営・サポートを行う役割です。
現場を支える「縁の下の力持ち」として、コミュニケーション力やスケジュール管理、クリエイティブな発想力などが求められます。

  • マネージャー
  • 広報・宣伝
  • ファンクラブ・グッズの運営
  • ディレクター・プロデューサー
  • 放送作家・脚本家
  • 照明・音響・編集
  • ヘアメイク・スタイリスト

マネージャー

マネージャーは、タレントや俳優、アーティストの活動全般をサポートする仕事です。
スケジュール管理、現場への同行、クライアントとの調整、日常的な相談役など、関わる範囲はとても広くなります。

未経験からでも、芸能事務所や制作会社のマネージャー職として採用されるケースがあります。入社後は、先輩マネージャーから現場で学びながらスキルを身につけるのが一般的です。
担当タレントの成長や活躍を間近で支えられることに、大きなやりがいがあります。

広報・宣伝

広報・宣伝は、作品やアーティスト、イベントの魅力を世の中に広く伝える仕事です。
プレスリリースの作成、メディア対応、SNS運用、キャンペーン企画などを通じて、話題づくりや集客を行います。

なり方としては、芸能事務所やレコード会社、制作会社などの広報・宣伝職に応募し、一般企業の広報経験やマーケティングの知識を活かすケースが多いです。

SNS運用や広告運用の経験が歓迎されることもあります。
自分が関わった施策によって作品やイベントが話題になり、多くの人に届いたときに大きな達成感を得られる仕事です。

ファンクラブ・グッズの運営

ファンクラブ・グッズの運営は、アーティストのファンとの接点をつくり、関係性を深める仕事です。
会報やメルマガの配信、会員サイトの運営、イベント企画、オリジナルグッズの企画・販売などを担当します。

未経験からでも、音楽レーベルや芸能事務所、制作会社のファンクラブ運営スタッフとして採用されるケースがあります。

事務作業や顧客対応、ECサイトの運営経験が活かしやすい分野です。
ファンの喜ぶ姿を直接感じながら、アーティストの活動を中長期的に支えられる点が大きな魅力です。

ディレクター・プロデューサー

ディレクター・プロデューサーは、番組や映像作品、イベントなどの企画・進行・全体管理を行う仕事です。
ディレクターは現場の演出や進行を、プロデューサーは予算管理やスタッフ編成、全体の方向性を担うことが多いです。

なり方としては、テレビ局や制作会社に入社し、AD(アシスタントディレクター)などの下積みポジションからスタートするのが一般的です。経験を重ねる中で、企画力や現場管理のスキルを磨いていきます。
自分の企画した番組や作品が形になり、多くの人に見てもらえることが大きなやりがいです。

放送作家・脚本家

放送作家・脚本家は、番組やドラマ、舞台、配信コンテンツなどの企画やシナリオを考える仕事です。
番組の企画案や構成台本、ドラマや舞台の脚本を作り、視聴者や観客を惹きつけるストーリーや構成を生み出します。

未経験から目指す場合は、シナリオスクールや講座で学びながら、コンテストや持ち込みで作品を提出し、採用されるところからスタートします。

現役作家のアシスタントとして経験を積むケースもあります。
自分のアイデアや言葉が番組や作品として形になり、多くの人に楽しんでもらえることが何よりのやりがいです。

照明・音響・編集

照明・音響・編集は、作品の「見え方」や「聴こえ方」を整え、クオリティを高める技術職です。
照明はステージやスタジオの光をコントロールし、音響はマイクやスピーカー、ミキシングで音のバランスを調整し、編集は撮影した素材をつなぎ、テロップや効果音を加えて作品を仕上げます。

なり方としては、専門学校や映像・音響系の学科で基礎を学び、制作会社やスタジオ、イベント会社に就職するルートが一般的です。現場で実務経験を積む中で、機材やソフトの扱いを習得していきます。
自分の技術によって作品の完成度が大きく変わるため、仕上がりを見たときの手応えが非常に大きい仕事です。

ヘアメイク・スタイリスト

ヘアメイク・スタイリストは、出演者の髪型やメイク、衣装を担当し、作品や番組の世界観に合った見た目を作る仕事です。
作品のコンセプトや役柄、イベントのテーマに合わせて、トータルでビジュアルをコーディネートします。

未経験から目指す場合は、美容専門学校やヘアメイクスクール、ファッション系の学校で基礎を学び、現場アシスタントとして経験を積むのが一般的です。

フリーランスとして活動しながら、事務所や制作会社と仕事をする人も多くいます。
自分の手で作り上げたスタイルによって、出演者の魅力を最大限に引き出せたときに、大きなやりがいを感じられる仕事です。

まとめ

芸能系の仕事は、派手なイメージだけが先行しがちですが、実際には多くの職種が連携してひとつの作品や番組、イベントが成り立っています。

 

表に出るキャストだけでなく、マネージャーや制作スタッフ、技術職、広報・ファンクラブ運営など、未経験からでも目指せるポジションは数多くあります。

まずは、自分が「人前に出て表現したいタイプ」なのか、「裏方として支えたいタイプ」なのかを考え、そのうえで興味のある職種の情報を深く調べてみてください。

 

学校やスクールで学ぶ、アルバイトやアシスタントから現場に入る、SNSや動画配信で発信を始めるなど、最初の一歩の踏み出し方はいろいろあります。

芸能の世界に近づくためには、小さくても行動を起こすことが何より重要です!