書類審査後の面接では、事前に送った履歴書などに沿ってあれこれ質問されることがあります。もちろん、応募書類とは無関係なことも聞かれますが。
実際に芸能事務所や番組・作品のオーディションの審査員を務めたこともあるぼくが、面接時の質問について解説しますよ。失敗したくない人は参考にしつつ対策を練ってみましょう。
もくじ
オーディションの面接でよくきかれること
芸能事務所や作品のオーディションで、決まって聞かれる質問がいくつかあります。
その質問内容と解答例をまとめてみますね。他の人よりも魅力的に感じてもらえる答えを用意しておきましょう。
志望動機
「今回、なぜこのオーディションに応募したんですか?」などという形で、志望動機を聞かれます。これは芸能事務所等のオーディションの面接では必須の質問。きちんと答えを用意しておきましょう
まず、ありきたりな答えは避けてください。
A子
B子
C子
芸能事務所だったら、
A子
こういった内容であればとても具体的で、志望した動機、理由、根拠も明確ですよね。向上心もうかがえます。
映画やドラマなどの作品のオーディションなら、
A子
とかなら説得力も出るでしょうし、少なくとも審査員に「おっ」と思わせることができますよ。具体的で他人と被らないこと。これを意識して志望動機を練り上げてみましょう。
趣味・特技
「履歴書に〇〇が得意って書いてあるけど、これはどういうこと?」と、趣味や特技についても聞かれるはずです。
もし実績や成績が残っているなら、それを具体的に伝えてください。「全国大会で4位」、「〇〇の資格を取得済み」、「総理大臣賞受賞」などの具体的な実績があれば立派な特技です。堂々と審査員にアピールしましょう。
とはいえ趣味に関して、そのような賞や資格までは持っていない人も多い。その場合でも下記のように、できるだけ具体的に伝えることが重要です。
A子
B子
C子
こうしたものは、実際にその場で見せることもできますしね。審査員の目の前で披露できる特技や趣味は強いですよ。面接会場などに持ってこられない場合には、写真などを見せてもOK。
その上で、タレント志望であれば
A子
などと言えば、活躍をイメージさせることができるでしょう。
女優志望であれば、
A子
家族について
家族構成を聞く審査員もいますよ。すでに一人暮らしの人は、実家にいる家族について答えておきましょう。
A子
などと答えればOK。
同時に、オーディションへの応募に対する家族の反応を聞かれることがあります。
A子
など、家族との関係が良好な点もさりげなく答えに含んでみましょう。人間性も伝えることができますよ。
尊敬している人
「目標としているモデル(女優)さんはいますか?」と聞かれることもあるでしょう。この時、面接を受けている芸能事務所に所属しているタレントさんに限定する必要はありません。正直に答えて大丈夫です。
例えば、
A子
など、これなら具体的で尊敬している理由もわかるので、好感を持ってもらいやすくなります。
偉人や歴史上の人物でもOK。この場合も具体的な実績や偉業などを例に出した上で、尊敬する理由や芸能のお仕事と絡めて答えられれば完璧ですね。
過去のオーディション
面接でも「これまでにオーディションを受けたことがありますか?」という質問は当たり前のように聞かれます。予め答えを用意しておくと、戸惑わなくて済みますよ。
A子
B子
など、オーディションに落ちてしまった理由も分析して伝えましょう。自分を客観的に見ることができていると評価されますし、向上心があることも示すことができますよ。
元業界人が語る!”審査員はここを見てる”
芸能事務所のオーディションも、作品ごとの面接も、審査員の心理は基本同じです。ぼくもどちらの面接も担当したことがありますが、女の子のどこに目を向けるかは変わりませんでしたね。
審査員が着目している点について詳しく解説していきましょう。オーディションや面接を受けるときの“自分の作り方”が見えてくるはずです。
研磨されたダイヤより原石なルックス
よく「ダイヤの原石」なんて言葉がありますが、審査員が探しているのは、まさにこのタイプに当てはまる女の子。完成品には、基本的に興味はありません。
特に、がっつりメイクでブランド物に身を包んでいるような女性は好みませんね。そこから成長するイメージがまったく湧かないからです。審査員は、応募してきた女の子をどう育てたいかを考えています。だからこそ原石的な女の子を好むわけです。
20代でも、素を見せていけば気に入ってもらえる可能性が出てくるでしょう。素材としての自分を見せるように心がけてください。そこに何かしらの魅力や将来性が感じられれば、顔やスタイルが極端に整ってなくても良い評価を下してくれますよ。
どんな服装やメイクがいいのか、そのヒントがこちらの記事にあります☟
書類審査に通過するオーディション写真の撮り方|撮影時の服装・メイク求めている人物像かどうか
芸能事務所には、それぞれカラーがあります。作品の役のオーディションでも、その役に合ったイメージがあるものです。それにマッチしているかどうかがとても重要ですね。審査員は、それも重視して合否を決定しています。
純真無垢で社会のことをまだ何も知らないような女の子の役柄のオーディションなのに、ギャルやキャリアウーマンのような女性が応募しても受かることはありません。
絶対入りたい芸能事務所があるなら、その事務所に所属のタレントさんを参考に自分を作り上げましょう。
ヘアメイク、服装、キャラクターなど、その事務所が求める人物像に合わせる必要があります。役柄のオーディションも同じです。
どうしても自分を変えることができないなら、自分に合った事務所や役柄のオーディションに絞り込んで応募してください。手当たり次第応募するよりも、デビューできる確率が高まります。
求める人物像になり切るコツは、こちらの記事を参考にしてみてください☟
駆け出しの女優なら知っておきたい!役作りのいろはまとめ
オーディションというのは、自分をアピールする場です。しかし、独りよがりではいけません。審査員がどのような人物を求めているのかを考えましょう。
他の人にはない魅力、確固たる意志、将来性、こうしたことを意識すれば、審査員が気にせずにはいられない人物になれますよ。
入念な準備こそ、自信を生み出します。この点も意識して、早い段階から面接対策をしておいてください。自己PRに自信がない人、上手なやり方がわからない人は、自己PRに特化した記事を用意したのでチェックしておきましょう☟
オーディションの自己PRの作り方|女優・モデルを目指すなら超必見!