芸能界辞めたい…トラブルなく芸能事務所を辞めるための3つの手順

「売れない・・・、しんどい・・・」芸能界にいるとこんな感情になることもよくあります。

ぼくが芸能事務所の経営に携わっていた時、所属のタレントからもそんな相談をされました。

よその話ですけど、事務所とトラブルになるケースもよく見聞きしましたね。

同じような悩みを抱えている女性なら、ここで解決策が見つかるかもしれません。

芸能事務所を辞める時はトラブルが起きやすい


芸能事務所は、一般企業とは少し違います。事務所を辞める時にはトラブルに発展することも少なくありません。

多くの事務所は、所属タレントが売れない時期にも多くのお金をかけています。宣伝費やレッスン費、中には生活費の面倒を見る事務所もありますね。

それだけお金をかけているタレントに、売れてから辞められてしまったら、事務所にとっては大損害。これがトラブルへと発展してしまう主な原因です。

競業避止義務」という言葉があります。芸能事務所と交わした契約書などに書かれていたかもしれません。

これは、「所属している企業や事務所のデメリットになる行為を禁止していますよ」という決まり。

芸能事務所だと、事務所を辞めた後は他の事務所に移ってはいけないとか、芸能活動を禁止するとか、そのようなルールが競業避止義務にあたります。

事務所を辞めた後は、それまで使っていた芸名を使うことが許されないケースもあります。

芸能事務所を辞める時の3つの手順


「芸能界を辞めたい」 「その前に事務所を辞めたい」

そう思ったとしても、一旦冷静になりましょう。

ちゃんと順番に物事を考えないと、余計にトラブルになってしまいますよ。

円満に芸能事務所を辞める方法を順番に考えてみます。一つずつクリアしていきましょう。

①契約書を確認する

芸能事務所に所属する際に、契約書を交わしているはず。

まずはそれに目を通してください。契約内容が書かれていますよね。

  • 契約の種類(専属契約、マネージメント契約など)
  • 契約期間
  • 契約解除に関する取り決め
  • 芸名の扱い方
  • 契約解除後の制限
  • 知的財産物の扱い
  • 違約金など損害賠償について

こうしたことをチェックし、今のタイミングで辞められるかどうかを考えてみましょう。

契約期間中でも解除はできるが、辞める数ヶ月前に申し出る必要があるなど、細かいルールが書かれているケースもあります。

一方で、タレント側の都合で契約途中に辞める場合には、違約金が発生するケースもあるので要注意。

辞めた後の活動の制限についても具体的な記載がないか確認しましょう。

そしてテレビでも話題になりましたが、そもそも契約書のない事務所の場合は揉める確率が高くなりがちです。

もし揉めそうな状況なのであれば、事前に弁護士へ相談したほうがいいでしょう。

②理由と共に辞めたいことを伝える

契約書に目を通した上で、もし辞めることに大きな支障がないようであれば、その意思を事務所側に伝えます。

まずは身近な存在の人、例えばマネージャーなどに相談してみるといいかもしれません。

いつも一緒にいる人なら伝えやすいですよね。

契約書の内容についてわからないことがあれば、それも一緒に確認すること。

辞めたい理由はちゃんと考えておいた方がいいですよ。

必ず「なんで?」、「もうちょっと頑張れないの?」とか言われますから。すぐに「いいよ」とは言ってくれません。

曖昧な理由だと真剣さも伝わらないので要注意。意志の強さも同時に伝えてください。

でも、感情的にはならないこと!冷静に話し合うことが、トラブルを回避するポイントですよ。

③上手くいかない場合は弁護士に相談する

契約書の内容によっては、高額な違約金の支払いを要求されます。

辞めた後の芸能活動の制限についても伝えられるでしょう。もし事務所がそうしたお金や制限などをチラつかせてくるようであれば、その時点で弁護士に相談するのがおすすめ。

契約のトラブルを一人で解決するのは、正直無理です。法律も絡んでくるし、事務所側にも顧問弁護士がいるからね。

仲のいい先輩とかではなく、法律やトラブル解決のプロに相談して任せた方がいいですよ。

芸能事務所を移籍という選択肢もある


所属している芸能事務所を辞めたとしても、芸能界のお仕事を完全に辞めてしまう必要はありません。

競業避止義務について触れましたけど、これも基本的にはタレントが事務所を辞めないように設けられているケースが大半。

つまり、実際に厳しい措置を取られることはほとんどないんです。

まぁ、大きな事務所と徹底的に揉めたとか、業界内で力を持つ人の反感を買った場合は影響が出そうですが・・・。

それでも芸能のお仕事をまったくできなくなることは通常ありません。

そして他の事務所へと移籍できれば、状況も変わる可能性あり。

  • それまで売れなかったのに仕事が舞い込んできたり
  • 事務所内での人間関係が解消したり

どうしても一般的には「辞めると干される」というイメージがあるかもしれませんが、実際に事務所を5つほど渡り歩いている女優もいますし、最近は独立して芸能活動を続けているタレントも多いですよ。

事務所移籍が転機になって成功を収める芸能人も少なくありません。

ただし辞める理由にもよりますが、辞めてからは系列や関係性の強い事務所での採用は基本的に難しくなります。

芸能事務所を辞めた人と移籍した人

ぼくが業界にいた頃に間近で見てきた2人のモデルの女の子の話をします。

どちらも最初の事務所に所属していた頃はまったく売れませんでした。

レッスンなどにお金を費やしても売れない日々・・・。焦りもあって時間ももったいないと感じていた2人のモデル。所属事務所に対しての不満も募り、どちらも事務所を辞めてしまいましたね。

ただ、2人の行く道は異なりました。

事務所を辞めて転職した人


1人のモデルの子は、モデルとしてのまともな仕事がもらえないまま数年経った頃、事務所を辞めることを決断。

事務所への不信感もあったんですけど、芸能界の厳しさも痛感していましたね。

辞める際は事務所側から「芸能界で仕事をしていくのは厳しいかも」と言われたそうです。本人も限界を感じていたこともあり、結局モデルを諦め事務職へと転職。一般企業に就職しました。

当然ですが、毎月決まったお給料を受け取り、残業手当なども出たそうです。モデル時代とは打って変わって安定した生活を手に入れた彼女。

芸能界という世界を経験できたことも含め、後悔はしていないようですね。新たな人生を歩み出しています。

事務所を辞めて移籍した人


もう1人のモデルの子は、同じような境遇だったものの、転職ではなく事務所の移籍を決断。

辞める事務所とは少々揉めたようですが、弁護士もはさみ、特に大きなトラブルにはならずに移籍できたようです。

移籍した事務所はモデルの育成と売り込みにとても力を入れていました。もともとモデルとしてのポテンシャルも高かった彼女。

事務所側のプロモーションもうまくいき、雑誌を中心に仕事を獲得。ショーにも出るようになっていきましたね。

人気も出てきてお仕事は急増。憧れの芸能人と一緒に仕事をする機会も手に入れ、順風満帆に業界での活動を続けています。

事務所との相性は大事です。この子の場合は、移籍という決断が良い結果に繋がりました。

芸能界の売れ方を知らないだけかもしれない


芸能事務所に所属しているけど売れていない状態にいると、悩んでしまいますよね。

芸能界を辞めたいとか、事務所を辞めたいという気持ちも日に日に増してくるかもしれません。

でもそれは、芸能界のことをまだ理解していないだけの可能性もありますよ。

業界に長年いたぼくからすれば、芸能界は才能だけの世界ではありません。

  • 出会い
  • 人脈
  • 環境
  • コネ

などにも大きな影響を受ける世界なんです。

芸能界を辞めたいのであれば、その前に環境を変えてみましょう。付き合う人を変えて人脈を活用する。諦めるのはそれからでも遅くはありません。

事務所を辞めたいのであれば、人脈やコネを意識した移籍をすべきです。

ただ辞めても未来はありませんから、人とのつながりを上手に作ることができれば状況は一変するでしょう。

むしろコネを上手に使うことこそ、芸能界で成功するための秘訣!この意識を持ってもう少し頑張ってみてください。

コネや人脈の作り方がよくわからないという方は「芸能関係者と知り合う」の記事をご覧ください。人生を変えるヒントがつかめるかもしれません。

元TV関係者が教える!芸能関係者と知り合って仕事を増やす方法

まとめ

芸能事務所と契約した途端に売れる女性なんていません。

それでも売れない時期が続けば、芸能界や事務所を辞めたいと考えるのも無理はないでしょう。

芸能事務所をやめる際にはトラブルになるケースがあるので要注意。場合によっては弁護士を間に挟んで対処してくださいね。

環境を変えれば状況が変わることもあります。芸能界を辞める前に事務所を移籍する可能性も探ってみましょう。

その上で、人脈やコネを作ること!

芸能界も人とのつながりの世界。コネができれば仕事が舞い込む可能性が増えます。

それがこの業界で成功するための大きなポイントですよ。